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インプラントの2回法とは?

インプラントの2回法とは、1回目の手術でインプラントを完全に歯肉の中に埋め込み、インプラントが歯槽骨に生着する期間を経て、再び歯茎を切開し、上層部の土台を形成する治療方法です。2回法は、合計で2回、麻酔下での切開・縫合処置を行う必要があります。

2回法のメリットデメリット

メリット

どのようなケースにも対応できる

インプラントの2回法の最大のメリットは、顎の骨が痩せている人や審美性を求める人、全身疾患を持っている人など、どのようなケースにも対応できることにあります。2回法は、歯肉を閉じて、骨とインプラントがしっかりと結合するのを待つため、感染症を起こす可能性が低い治療法。

デメリット

外科手術を2回行う必要があるため、身体への負担が大きく、高額

逆にデメリットは、外科手術を2回行う必要があるため、身体への負担が大きいことが挙げられます。1回法のインプラントよりも部品が多く、外科手術も2回必要なため、費用が高くなるというデメリットもありますし、人工歯が入るまでの工程が複雑な治療法ですので療期間が長くなるという点や、土台の装着後、インプラントをつないでいるネジが緩む可能性があるという点にも注意が必要です

手術の流れ

  1. 1.局所麻酔後、歯肉を切り開き、ドリルで、埋め込むインプラントと同じ長さ・太さの穴を開けます。
  2. 2.インプラントを埋め込みます。インプラントの上部のネジ穴が新しい骨や歯茎でふさがらないようにするため、インプラントにカバーを装着します。
  3. 3.カバー部分が歯肉から出ないように縫い合わせます。
  4. 4.手術後、埋め込んだインプラントが骨と結合するまでの安静期間(3ヶ月~6ヶ月ほど)を設けます。
  5. 5.二回目は、局所麻酔後、歯肉を再び切り開き、カバー上部の新たに作られた骨を削り、インプラントからカバー部分を外します。
  6. 6.土台を連結するため、インプラント上部の不要な骨を削ります。
  7. 7.インプラントに土台(または仮の土台)を連結し、土台の上部は歯肉の上に出ている状態で終了です。
  8. 8.噛み合わせをチェックしながら人工歯を取り付けます。

2回法の症例

通常のチタン製インプラントではなく、ハイドロキシアパタイトをコーティングしたインプラントを使用した2回法手術をサルに対して行った結果、カバーは全くぐらつきがなく装着することができました。インプラントの埋入後、2週間~2ヶ月くらいで、歯肉は天然歯の部分と違いが分からないほど回復。通常天然歯には歯、根膜と呼ばれる膜があるのですが、インプラントにはそれがないため、強い衝撃にはもろい可能性があるということが分かりました。

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