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インプラント治療は、歯科医師免許を持っていれば誰でも行えます。しかし、その中でより良い治療を受けたいと思うのであれば、インプラントに関する専門医資格を持っている医師を探すと良い、といわれています。
このインプラントの専門医などはすべて「学会」によって認定されたものですが、学会の種類は様々なものがあります。そのため、どの学会のどのランクの資格なのか惑わされないためにも、医師の資格について知っておきましょう。
日本口腔インプラント学会は、1986年に「日本歯科インプラント学会」と「日本デンタルインプラント研究学会」の合併により発足しました。多くの医療従事者の支持を受けている学会で、超高齢化社会における歯科医療の発展を目指しており、2009年には会員数1万人を突破しています。
同学会が認定している資格は「口腔インプラント専門医」と「口腔インプラント指導医」です。専門医の認定条件は、「上部構造まで装着して3年以上経過している症例数が20以上」「インプラントに関連する論文を1編以上発表している」「専門医教育講座を3回以上受講」などがあります。
また、指導医の認定条件としては、「専門医資格を持っていること」「症例数は上部構造を装着した後3年以上経過した症例が100(多数歯欠損補綴症例15例以上、骨造成実施症例を5例以上含む)」「10年以上同学会の正会員であること」といった条件があります。
どちらの認定資格も、5年ごとの更新が必要となります。
安全なインプラント医療の普及を目的としている日本顎顔面インプラント学会。同学会に所属している会員の多くが口腔外科学を基軸とする立場の大学病院などに属しており、口腔外科医のインプラント治療に関する知識と技術向上を目指している点が特徴といえるでしょう。「専門医」「指導医」の資格認定を行っています。
専門医の認定条件は、「5年以上日本顎顔面インプラント学会の会員であること」「同学会が定める研修カリキュラムに従い、5年以上のインプラント治療に携わっていること」などに加えて「禁煙推進宣言に同意すること」条件となります。
また、指導医の認定条件としては「10年以上継続して日本顎顔面インプラント学会の会員であること」「同学会が定める研修カリキュラムに従って10年以上のインプラント治療に携わっている」といったものがあります。指導医として認定されるには、専門医としての知識や実績を積んでいることで指導が行えると判断されることが必要となります。
国際的な口腔インプラント学会として知られるICOIは、1972年に設立された学会。本部は米国ニュージャージー州に設置されています。同学会は質の高いインプラントの教育に力を入れていることが特徴で、大規模な学術大会を実施しています。また、インプラントをわかりやすく患者に伝えるためのリーフレットなども販売するといった活動も行っています。
同学会では「ICOI Fellowship(認定医)」と「ICOI Diplomate (指導医)」の認定を行っています。認定医として認められる条件としては、「ICOIの会員であること」や「学術大会へ1回以上参加していること」「口腔内の治療がすべて終了し、1年以上経過している症例が20症例以上」といったものがあります。
また、補綴・外科治療を対象とした歯科医師にとってのICOIの最上位資格・指導医の認定条件は、「ICOIの会員であること」「学術大会へ2回以上参加していること」「口腔内の治療がすべて終了し、1年以上経過している症例が40症例以上」などがあります。
ヨーロッパにて最も古い歴史を持つインプラント学会「DGZI」と連携しているISOI(国際インプラント学会)は、開業医が主導する学会として活動を行っています。同学会が認定する資格については、ISOIが認定するものの他に、DGZIのドイツ本部から認定を受ける資格もあります。「Clinical Oral Implantology(認定医)」「Authority of Implantology(指導医)」などの資格認定を行っています。
まず認定医は「ISOI会員であること」「教育講演の受講をすること」に加えて、「術前・術後3年の顎関節部を含むパントモ写真と20症例の書類などの提出」「筆記試験に合格すること」などが認定条件として挙げられます。
また、指導医は「ハンズオンセミナーまたは教育講演を4回受講すること」「術前・術後3年の顎関節部を含むパントモ写真と50症例の書類などの提出」「筆記試験と面接試験に合格すること」などが認定を受けるための条件となっています。
日本先進インプラント医療学会は、1998年に設立された学会です。同学会では、より多くの患者が治療を受けられる環境づくりを目的として活動しています。
同学会は「専門医」「指導医」の資格認定を行っています。専門医として認定されるためには「同学会の会員として3年以上の活動を行っている」「3年以上のインプラント治療の経験があること」「インプラント治療に関する論文の筆頭著者であり、学術発表の筆頭公演者であること」といった条件があります。
また、指導医としては「専門医の資格を持っていること」「著書や論文、学術講演発表など業績目録を提出して認められること」が必要となります。
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